加納は、京都を拠点に活動するアーティスト。大学で学んだ版画の技法を起点とし平面、立体も媒体にとらわれず制作を行っています。 自ら撮影した写真や、雑誌などの印刷物の切り抜きなどの様々なイメージをコラージュ、あるいは独自の撮影技法を用いて一つのイメージに統合し、木材や大理石など様々なメディアにプリント（圧縮）することで、重層化されたイメージと物質が織り成す新たな視覚体験を提示してくれます。
本展では、彼が日々制作のトレーニングとして行う画像のコラージュ（圧縮トレーニング）をシルクスクリーンでシルクスカーフにプリントした作品を公開いたします。 加納が巧みな感性でコントロールする、日常の景色のトリミングやイメージと物質の化学反応をぜひお楽しみください。

Artist Profile:
1983年大阪生まれ。京都在住。2010年 京都嵯峨芸術大学大学院芸術研究科修了。
写真（を撮る／を視る）を主なメディアとして扱い、イメージと物体の関係性についての考察を軸に、「見る」という体験を捉え直す試みとして平面、立体、映像と多岐の表現形態で展開している。
近年の主な展覧会として、個展「ピンク・シャドウ」Maki Fine Arts(2018、東京)、個展 「コンストラクション断面」Maki Fine Arts(2016、東京)、個展「第8回 shiseido art egg 『加納俊輔 | ジェンガと噴水』」資生堂ギャラリー(2014、東京)、グループ展「VOCA展2017 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」上野の森美術館(2017、東京)、グループ展「これからの写真」愛知県美術館(2014、愛知)など。 THE COPY TRAVELERSのメンバーとしても活動。
https://kanoshunsuke.info/
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Photography: Shunsuke KanoDM
design: Shotaro Hirano