僕ら半分夢の中
Satshi Takeda
武田諭
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2020.10.11(sun) - 11.29(sun)
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タケダは、モネやデビット・ホックニーあるいはミルトン・エイブリー、熊谷守一などに傾倒しながら、絵画史を丁寧に咀嚼し、キャンバス上における独自の表現手法や、人の美に対する知覚の構造を探究しているペインター。2008年に武蔵野美術大学を卒業後、ベルリン/デュッセルドルフでの制作研究期間を経て、帰国後は故郷である瀬戸内に拠点を移し活動を続けています。
本展は、今年中止を余儀なくされたARTISTS’FAIR KYOTOで出展予定だった作品に最新作を加えた、彼の約10年ぶりの個展です。
構成主義絵画やマチスの切り絵、カラーフィールドペインティング、ハードエッジペインティングといったモダニズム絵画を独自に再解釈した作品が並ぶ、これまでの集大成ともいえる展示となります。
瀬戸内の景色を主なモチーフにしながら、トリミングと再構成で定着されたビジュアルは、断片的な記憶によって作り出される心象風景のようであり、また、切り貼りした記憶から美や豊かさを想像する人間のポテンシャルにも気づかせてくれます。
現実世界(リアル)の核心に迫ることは容易くありませんが、人はその不完全な認識を持ち寄ってより良い社会を作り出そうとしています。
本展におけるタケダの作品群は、そういった人間のポジティブな想像力で補われている、社会や世界への希望を示唆してくれると考えます。
Artist Profile:
1982 岡山県生まれ。
2008 武蔵野美術大学卒業造形学部油絵学科。2015 ドイツ ベルリン/デュッセルドフにて滞在制作。2016- 岡山県を拠点に制作活動をす。
最近の主な展覧会に、2020年ARTISTS’FAIR KYOTO(京都文化博物館別館、京都)、2017年「FxAxRxM vol.1」 (clinic、東京)、2017年「work on paper」(rin art association、群馬)、2016年 「どこにもない新しい場所」(渋谷西武デパート、東京)、など。
www.satoshitakeda.com-
Photography: Yurika Kono