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Descending Garden 下降庭園
Akira Takaishi
高石晃
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2019.5.10(Fri)-6.9(Sun)
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1985年生まれの高石晃はねじれ、うねるように描かれた線や、真っ二つに引き裂かれた紙、階段やテーブルなどが描かれた絵画作品を作り出してきました。それらの絵画は空間の歪み、絵の具の盛り上げ、支持体の物理的切断などの極端な操作を行うことによって絵画構造の原初的なあり方をさらけ出しているようです。
タイトルの「下降庭園」という言葉には、わたし達の心の奥深くへの下降とするための庭園という意図がこめられています。人は都市の中につくられたその庭園を回遊することで、日常風景の下にある構造を発見し、同時に自らの内的な世界の中を探索することができるはずだと高石は言います。 わたし達の意識や認識の下部構造であり、同時に社会や歴史の構造を支える基盤である「精神」の領域を「穴」によって具現化しようとする高石の試みを是非ご覧ください。
※本展は同期間に全3会場開催される「 わたしの穴 美術の穴」2019年企画の1部になります
Artist Profile:
1985年神奈川県生まれ。
2010年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。 2016年-17年 Cité internationale des arts(パリ)滞在。
最近の主な展覧会に、2018年「紅櫻公園芸術祭」(紅櫻公園、札幌)、2017年「三つの体、約百八十兆の細胞」(Maki Fine Arts、東京)、2017年「FxAxRxM vol.1」 (clinic、東京)、2016年「多世界」(文房堂ギャラリー、東京)、2016年 「地下水脈」(Maki Fine Arts、東京)、 2015年「わたしの穴 美術の穴」(Space23°C、東京)など。
http://www.akiratakaishi.com/
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協力: Maki Fine Arts
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Photography: Benjamin Hosking