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Birth 産び
Rikako Nagashima
長嶋りかこ
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2018.2.4(Sun) - 2.25(Sun)
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カプーアが謳う両義性を女性である私が謳うならば、そのリアリティは母体にありました。
生と死が同居する自分自身と、もうひとつ自分自身の中に他者のそれがあることを体験する女性は、無数にいます。
古来から人々は万物を生み成す「産び(むすび)」の神々に、生命の連続を祈りました。
しかし長い命の鎖の中で、喜びと悲しみ/善と悪に苛まれ祈った女性達もまた、無数にいたのでしょう。
ここにあるのは、産ばれなかった無数の見えない結び目たちへの祈りのかたち、「むす+こ」たちであり「むす+め」たちです。
Artist Profile:
1980年生まれ。武蔵野美術大学卒。2014年からvillage®主宰。
既存の視点への問いや価値転換への気付きへの貢献をめざし、対象の思想の仲介となり、知覚情報をデザインする。
また人間と自然の関係性や自然物としての人間本来の心のありようをテーマにし、様々な媒体で提示する”Human_Nature”という活動を展開。
これまでの仕事に、「札幌国際芸術祭2014”都市と自然”」、「アニッシュカプーアの崩壊概論」、建築家集団ASSEMBLEの展覧会「共同体の幻想と未来」、現代美術家宮島達男氏との共作「PEACE SHADOW PROJECT」などがある。
http://rikako-nagashima.com